お母さんへの手紙。
これから子育てをするお母さんたちに、
赤ちゃんからのお手紙です。
はじめまして、お母さん。わたしはいま生まれたばかりのあなたのこどもです。やさしい瞳で見つめてくれたありがとう。あたたかな胸に抱いてくれてありがとう。わたしがはじめて出会った大人は、お母さんあなたです。これから始まる素敵な人生を歩んでいくための知恵を教えてくださるのは、
お母さんあなたしかいません。
お金や物などをたくさんくださるよりも、優しい心と厳しさに耐えることのできる知恵をください。小さな虫や道端の草花にも命があるように、わたしたちにも大切な命があることを教えてください。予期しない失敗や挫折から、学び取ることのできる忍耐力を与えてください。
してはいけないことと、やらなければならないことがきちんとくべつできるひとに育ててください。大切なことはいつも目で見ることができません。謙虚さとお互いを認め合う相互性の大切さを教えてください。
常識にとらわれない斬新さと創造力のあふれる人に育ててください。知識だけに頼ることのない豊かな経験の知恵を教えてください。世界の人のために役立つこと、高い志のためなら自己犠牲もいとわない勇気をあたえてください。まちがいを犯した人たちを許すことのできる寛容さをあたえてください。
これらのことはお母さんたちがいなくなったとき、わたしがひとりで生きていくために欠かすことのできない大切なことばかりです。
いつの日かお母さんのこどもとして生まれてよかったと感謝するときがやってきます。お母さんもわたしを生んで本当によかったと思うことでしょう。
人生はどれだけ長く生きたということよりも、どのように生きてきたかが大切なことなのです。
もしわたしがお母さんよりも先に死ぬようなことがあっても泣かないでください。お母さん、あなたに教えられたことを実践してまっすぐに生きてきたことを誇りにおもい、人生を終えられたことに感謝しているからです。
こどもたちが悲しい瞳をしている地球は悲しい。こどもたちの瞳がいきいきと輝いている国は素敵だ。「こどもは自分に繋がる未来!」お願いですお母さん。大切な時期に大切なことをたくさん教えてください。世界中のみんなとなかよくやっていくための知恵を教えてください。
お母さん、わたしはあなたのこどもです。素敵なあなたのこどもです。いつまでもやさしく見守ってください。いつでも厳しく導いてください。お母さん、わたしはいつでもあなたのこどもです。
すばらしい人生だったと振り返ることができる日のために。